人と社会の未来研究院では、領域を超えて幅広く学際研究を行うために、企業等からの寄附金をいただき、研究に取り組む「寄附研究部門」を開設しています。

上廣倫理財団寄附研究部門では、公共政策、伝統知・思想、人類学、臨床心理学、日本文化・思想など多様な専門領域の研究者がさまざまなアプローチで学術研究を行い、日本人の精神性と倫理観に根ざしつつ、学際的観点からポスト成長時代の倫理を探究・再構築し、社会還元することをめざしています。

人文学的アプローチ、社会科学的アプローチ、神経科学的アプローチという3つの方向から、こころの豊かさについての研究に取り組んでいます。これらの研究活動を通じて、こころの豊かさについての価値を深掘りし、包括的に理解し、新しい社会や豊かな社会に向けての価値創造を持続的に行うことを目指しています。

世界的な業績を挙げた経済学者の宇沢弘文氏が唱えた「社会的共通資本」の理念を継承し、教育・医療・環境等の分野を軸に、学問分野横断的な研究を行っています。これらの研究を推進し社会実装につなげるため、さまざまな社会的セクターと連携し、未来に向けた社会的インパクトの創出を図っていきます。