メンバー

亀山 隆彦

Takahiko Kameyama

特定准教授

専門分野:上廣倫理財団寄附研究部門 日本思想史・仏教学

私の研究は、大きく次の二つのテーマから構成されます。⑴日本列島で生まれ、蓄積されてきた文化・思想にとって普遍的な特性を明らかにすること、⑵その普遍的特性を形作り、駆動してきた「構造」のような存在を発見することです。このようなテーマの下、現在は、「中世」と呼ばれる12~14世紀の日本文化・思想の分析を進めています。周知のようにこの時期、法然・親鸞・道元・日蓮等、日本思想史を代表する偉人が、次々登場しました。また、日本各地の古い寺社には、中世期に制作された「文書」「聖教」が、数多く残されています。現在、それら資料を精力的に読み解き、中世社会に生きた人々の精神世界と文化の総合的解明に努めています。

E-Mail: kameyama.takahiko.4w*kyoto-u.ac.jp
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略歴

2004年
香川大学経済学部地域社会システム学科 卒業
2006年
龍谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程 修了
2010年
龍谷大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程 単位取得満期退学
2009年
米国仏教大学院(Institute of Buddhist Studies)交換留学(~2010年)
2013年
米国仏教大学院(Institute of Buddhist Studies)博士研究員(~2015年)
2015年
龍谷大学 非常勤講師(現在に至る)
2019年
龍谷大学世界仏教文化研究センター 博士研究員(~2020年)
2020年
京都大学こころの未来研究センター(現 人と社会の未来研究院) 研究員(~2024年)
2024年
京都大学 人と社会の未来研究院 上廣倫理財団寄附研究部門 特定准教授(現在に至る)

著書・論文

著書
・単著『平安期密教思想の展開:安然の真如論から覚鑁の身体論へ』(臨川書店、2023年2月)

・共著『中世禅の知』(臨川書店、2021年7月)

・共著『日本仏教と論義』(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書13、法藏館、2020年3月)
主要な論文
・“The Background of the Mandala of the Nine Syllables in the Gorin kuji myo himitsu shaku”( 『印度学仏教学研究』71巻3号、2023年3月)

・“The Red and White Drops and ‘Wrong Views’ in the Konkō shō: The Significance of the Sexual and Embryological Discourses in Early Modern Shingon Buddhism”( 『印度学仏教学研究』69巻3号、2021年3月)

・“The Doctrinal Origins of Embryology in the Shingon School”( Japanese Journal of Religious Studies vol.47-1、2020年7月)

・“Chikotsu Daies View on the Inherent Existence (honnu): An Analysis of Its Relationship with the Sangen menju”(『印度学仏教学研究』66巻3号、2018年3月)

・“Medieval Shingon Buddhist Monks’ Acceptance of the Esoteric Buddhist Scriptures Translated in the Song Dynasty: An Analysis of Gōhō’s Acceptance of the Newly Translated Esoteric Sutras”(『印度学仏教学研究』65巻3号、2017年3月)