お知らせ
鈴木優佳特定助教、中山真孝准教授、粉川尚枝特定助教らの研究が「Psychologia」に掲載されました
2025.02.09
鈴木優佳特定助教、畑中千紘准教授(教育学研究科)、中山真孝准教授、粉川尚枝特定助教、杉原保史教授(学生総合支援機構)の研究が「Psychologia」に掲載されました。
SNSカウンセリング(SNS相談)は、LINEなどのSNSを用いたチャット形式のオンラインカウンセリングサービスで、近年若年層を中心に広がりを見せています。それに伴い、専門性の高いカウンセラーの育成が急務となっていますが、日本では基礎的な研究が非常に不足している状況にあります。
そこで本研究では、SNSカウンセリングのロールプレイ調査を実施し、メッセージ量とセッション評価を分析指標として、カウンセラーの「傾聴」の姿勢について検討しました。その結果、SNSカウンセリングにおいて、カウンセラーはクライアントの状況を理解し共感を明確に表現するために対面カウンセリングよりも多く話す必要があると同時に、クライアントがより多く自由に話せる場を提供する必要があることが示唆されました。このように、SNSカウンセリングにおける「傾聴」の姿勢には一見矛盾するような二つの特徴があることが明らかになり、SNSカウンセリングと対面心理療法では、「傾聴」の姿勢の本質は同じであるものの、表現の仕方が異なっていることが示唆されました。
本研究はPsychologia誌の電子版で公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/psysoc/advpub/0/advpub_2023-B045/_article/-char/en
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