お知らせ
『精神科治療学』第37号に、河合俊雄教授の論考が掲載されました
2022.10.03
『精神科治療学』第37号に、河合俊雄教授の論考が掲載されました。
河合俊雄. (2022). 箱庭療法-その特徴と文化的背景-. 精神科治療学, 37 (9), 969-974.
〔構成〕
はじめに
Ⅰ. 他のイメージの技法との比較
Ⅱ. 見立てとしての箱庭
Ⅲ. 象徴と物語-解釈の視点-
Ⅳ. 文化差とこころの古層
Ⅴ. 日本の芸道による内面化
Ⅵ. 象徴性と象徴性を超えたもの
この論考では、箱庭療法について、その技法と表現方法を詳しく紹介した上で、箱庭療法を通した相談者の見立て、箱庭を解釈するために重要な視点が、教授の心理療法の実践知から論じられています。加えて、現在の箱庭療法の展開を文化との関連から考察し、また、身体疾患患者へのアプローチ・自然災害等の危機介入時においても、箱庭制作が効果を持つことに言及しています。