お知らせ
人文社会科学・文理融合的研究プロジェクト 2021年度研究報告会を実施しました:2022年3月13日(日)
2022.03.31
2022年3月13日(日)、人文社会科学・文理融合的研究プロジェクト 2021年度研究報告会が、こころの未来研究センター本館において開催されました。参加者はZoomを介し、オンライン上からリアルタイムで視聴することができました。
本プロジェクトでは「国立大学改革強化推進補助金」の枠組みを受け、学内の多様な分野の研究者による、人社・文理融合プロジェクトの達成を目的とする研究案を公募しました。特に令和3年度では「人・社会・地球のウェルビーイング」をコンセプトとして、①コミュニティとつながり、②人・社会・自然の持続可能性、③東洋知の現代的展開の3つのテーマに関する研究の募集を行いました。
本研究報告会では18件の採択プロジェクトによる報告が行われました。これらのプロジェクトの内容は、センターの「プロジェクト」のwebページで公開されています。はじめに河合俊雄センター長より、各プロジェクトに関する紹介が行われました。
河合俊雄センター長
続いて、3領域の各1件のプロジェクトより、口頭発表形式の報告が行われました。①コミュニティとつながりからは要藤正任特定教授(京都大学大学院経営管理研究部)による「地域コミュニティにおけるつながり・ネットワーク等の金銭的価値の試算」プロジェクトが、②人・社会・自然の持続可能性からは村山美穂教授(京都大学野生動物研究センター)による「動物と人の共生に関する研究」プロジェクトが、③東洋知の現代的展開からは小倉紀蔵教授(京都大学大学院人間・環境学研究科)による「日本的群島文明の生命観・・・新しい地球倫理に向けて」プロジェクトが、それぞれ報告されました。これら3領域の研究プロジェクトから提起された問題に対し、広井良典副センター長より総括とコメンタリーが行われました。
要藤正任特定教授
村山美穂教授
小倉紀蔵教授と内田由紀子副センター長
その後はポスター発表形式で、15件の研究プロジェクトによる報告が行われました。会場ではソーシャルディスタンスの確保、アルコール消毒等による感染症対策を施した上で、プロジェクトの研究者とセンターに所属する研究者によるディスカッションが行われました。各ポスターの前では和やかな雰囲気の中で交流が行われていました。Zoom上の参加者もポスターを閲覧し、チャットを介して発表者に質問を行うことができました。
ポスター発表の様子
報告会の最後には全体を通したディスカッションが行われ、「全く異なる分野の研究者同士であっても、非常に関連性の高い問題に着目していることがわかった」「このような交流を介し、互いの研究手法を相補的に用いることで問題解決に繋がることが期待できた」等の意見が提案されました。
最後に、宇佐美文理教授(京都大学副学長・京都大学大学院文学研究科 研究科長)より閉会の挨拶が行われ、本研究報告会を終了しました。司会進行は内田由紀子副センター長が務めました。