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内田教授らの共著論文が国際学術誌Frontiersに掲載されました

2022.01.19

内田由紀子教授らの共著論文が国際学術誌Frontiersに掲載されました。

 

Froehlich, L., Tsukamoto, S., Morinaga, Y., Sakata, K., Uchida, Y.,
Keller, M. M., Stuermer, S., Martiny, S. E., & Trommsdorff, G. (2022).
Gender stereotypes and expected backlash for female STEM students in
Germany and Japan. Frontiers in Education, 6.
https://doi.org/10.3389/feduc.2021.793486

 

1著者のLaura FroehlichさんはJSPS外国人特別研究員として2013年にこころの未来研究センターに滞在し、その後も内田教授と共同研究を継続しています。

ドイツと日本は物理学、工学、コンピュータサイエンスなどのSTEM分野では上位に位置していますが、両国のSTEM分野では女性の割合が低いことが知られています。今回の研究では、STEM分野に広く見られるジェンダーステレオタイプ(研究12)と、予測されるバックラッシュ(否定的な反応を想像して動機付けが低下すること)が、女性のSTEM分野における感情やモチベーションに与える影響(研究3)について調べました。研究1および研究2では、STEMにおけるジェンダーステレオタイプがドイツと日本で同等に広まっていることが示されました。研究3では、ドイツと日本のSTEM分野の大学生において、自分が理系選考であると相手が知ったときに、相手から自分は温かさなどの特性が低いと思われるのではないかと予想する程度がポジティブな感情の低下、ネガティブな感情や不安感情の増加、学習意欲の低下と関連することが示されました。これらの結果を通じて、STEM分野における男女共同参画のための理論的・実践的な意義について論じています。