お知らせ
上廣倫理財団寄附研究部門研究報告会「伝統知×科学・技術でさぐる『未来型ウェルビーイング』:仏教の思想と瞑想の観点から」を開催しました(2月28日動画URLを追記しました)
2024.02.07
2024年1月21日、京都大学稲盛財団記念館大会議室にて、人と社会の未来研究院上廣倫理財団寄附研究部門研究報告会「伝統知×科学・技術でさぐる『未来型ウェルビーイング』:仏教の思想と瞑想の観点から」を開催しました。
本報告会では、今年度で2年目を迎える人と社会の未来研究院上廣倫理財団寄附研究部門の所属教員が今年度の活動について報告するとともに、パネルディスカッションを開催し、学際的視点からポスト成長時代の倫理について考えました。
内田由紀子研究院長・教授による開会の挨拶のあと、公益財団法人上廣倫理財団丸山登事務局長・専務理事によるご挨拶をいただきました。
熊谷誠慈教授による上廣倫理財団寄附研究部門紹介に続き、広井良典副院長・教授が「ウェルビーイング(幸福)と社会」、小西賢吾特定准教授が「縁と集合的身体へのアプローチ」、粉川尚枝特定助教が「夢の文化比較研究から見る日本人の精神性」と題して報告を行いました。
パネルディスカッションでは、まず熊谷教授によるイントロ・話題提供「伝統知とテクノロジーの融合を通じたウェルビーイングの再解釈」に続き、東京大学大学院人文社会系研究科の蓑輪顕量教授による基調講演「仏教学・心理学・脳科学の接点-仏教瞑想を軸に」が行われました。蓑輪教授は、仏教瞑想を事例として、文献資料や修行者の経験が心理学・脳科学の知見といかに接続可能なのか、歴史や比較文化的観点も交えながら紹介し、瞑想をウェルビーイングに生かすための社会実装の可能性について示されました。
その後のディスカッションでは、熊谷教授がモデレーターとなり、広井副院長・教授、小西特定准教授、粉川特定助教と蓑輪教授の質疑応答、そして会場からの質問に対する応答を行い、ウェルビーイングと仏教、瞑想と悟り、日本人の特徴と瞑想の関わりといった論点から、伝統知と科学・技術の組み合わせがもたらす未来型のウェルビーイングをめぐる討論を行いました。
最後に、広井副院長・教授による結びの言葉があり、部門の研究がそれぞれウェルビーイングとの接点を持ちつつ相互につながり、その相乗効果の中で今後も最先端の成果を社会発信していくことが改めて示されました。
人と社会の未来研究院への上廣倫理財団のご支援に、改めて心から感謝申し上げます。
アーカイブ
報告会の様子は下記動画をご覧ください。
第1部
第2部
第3部
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シンポジウム概要
【日時】2024年1月21日(日)13:00~16:00
【場所】ハイブリッド開催(ZOOMおよび京都大学稲盛財団記念館3階大会議室)
13:00-13:05 開会 京都大学人と社会の未来研究院長挨拶
内田由紀子(人と社会の未来研究院 研究院長)
13:05~13:10 来賓挨拶
13:10~13:15 研究部門紹介
熊谷誠慈(同教授・上廣倫理財団寄附研究部門長)
13:15~14:00 各部門研究報告
13:15~13:30 研究報告① 公共政策・思想領域 広井良典(同副研究院長・教授)
13:30~13:45 研究報告② 人類学領域 小西賢吾(同特定准教授)
13:45~14:00 研究報告③ 心理学領域 粉川尚枝(同特定助教)
14:00~14:10 休憩
14:10~15:55 パネルディスカッション
14:10~14:25 イントロ・話題提供「伝統知とテクノロジーの融合を通じたウェルビーイングの再解釈」熊谷誠慈
14:25~15:05 講演「仏教学・心理学・脳科学の接点-仏教瞑想を軸に」 蓑輪顕量(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
15:05~15:15 休憩
15:15~15:55 ディスカッション
ディスカッサント:蓑輪顕量・広井良典・小西賢吾・粉川尚枝
モデレーター:熊谷誠慈
15:55~16:00 閉会挨拶 広井良典
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