お知らせ

  • HOME
  • >
  • お知らせ
  • >
  • 河合俊雄教授が、オンラインシンポジウム「コロナで変わる?代える?還る?わたしたちの社会」vol.2にて、ゲストスピーカーを務めました

河合俊雄教授が、オンラインシンポジウム「コロナで変わる?代える?還る?わたしたちの社会」vol.2にて、ゲストスピーカーを務めました

2020.08.20

河合俊雄教授が、オンラインシンポジウム「コロナで変わる?代える?還る?わたしたちの社会」vol.2にて、ゲストとして話題提供・シンポジストを務めました。

本シンポジウムはソーシャルデザインセンター淡路が主催しているもので、環境システム学、植物生態学、宇宙物理学を専門とする3名のパネリストを中心に、各回でゲストスピーカーを招きながら、コロナ後の社会の変化について「自然の摂理」「社会の規範(社会・経済の仕組み)」「人の願望(人の願望・価値観)」という3つの側面から体系的に捉え、共に議論することを目的としています。教授は、こちらの第2回のシンポジウムで「変わるこころ、変わらないこころ〜大きな物語と小さな物語」という題で、ゲストスピーカーを務めました。

* 以下が「コロナで変わる?代える?還る?わたしたちの社会」vol.2のページです。
https://sodacafe-2.peatix.com

 

教授は、シンポジウム全体が掲げている3つの視点「自然・社会・人間(こころ)」のうち、こころのレベルに焦点を当て、まず、人のこころには変わらない面と、驚くほど変わる面(たとえば、主な症状が対人恐怖から発達障害に移る事例など)があることを話しました。

その上で、コロナ後のこころの変化については、コロナによって人々のこころが社会全体としてどのように変わるかという「大きな物語」とともに、教授自身が行ってきた震災後のこころのケアの取り組みや、今回のコロナが与える心理的な影響に関しての臨床実践を通した実感から、個別での解決、つまり「小さな物語」が大事になるのではないかということを強調しました。

そして、本シンポジウムを主催する淡路島南部が持つ地域の特性という視点に移しても、「個人と同じく、コミュニティレベルでもユニークな小さな物語を作っていくことが可能であろう」と述べて、話題提供を終えています。

本シンポジウムには、約100名のご視聴がありました。

 

今回のシンポジウムでの内容は、89() に教授が行った、京都大学人社未来形発信ユニットのオンライン公開講義「コロナとの関わりとこころの古層」と重なる部分もありますので、ご関心のある方は以下もあわせてご覧いただけましたら幸いです。

京都大学人社未来形発信ユニットのオンライン公開講義
「コロナとの関わりとこころの古層」のページ
https://www.youtube.com/watch?v=qqrkm63OFyQ