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子どもの発達障害への
プレイセラピー
【子どもの発達障害へのプレイセラピー】ご協力者募集について
京都大学人と社会の未来研究院では、臨床心理学分野の研究者らが、京都こころ研究所と連繋して、【子どもの発達障害へのプレイセラピー】についての研究を推進しています。
本研究では、何らかの発達障害の診断を受けたお子様と保護者様を対象にプレイセラピーを行っております。医師の診断を受けておられない場合でも、お子様の発達に不安や課題をおもちの方は一度ご相談ください。
プロジェクトの概要
プレイセラピーとは子どもを対象にした心理療法で、担当するセラピストとの1対1の関係の中での遊びを通して、子どもの抱える問題を見つめるとともに、その変化を見守っていこうとするものです。子どもが、臨床心理学を専門に学んだセラピストと共に自由に遊ぶ時間のなかで、自然な形で心の課題に取り組んでいくことができます。
本プロジェクトではお子さんには研究院内のプレイルームにて週に1回50分のプレイセラピーを、ご家族には月1回程度の保護者面接を行います。6ヶ月間は無料、それ以降も希望される場合には有料(1回3000円)で継続していただくことが可能です。
また、発達検査のみご希望の方のお申込も受け付けております(お子様の年齢は問いません、年齢により検査の種類が変わります)。検査+フィードバック面接で料金は5000円です。検査については医師の診断を受けていない場合でも、お申込みいただくことができます。
これらは研究の一環でもあり、セラピーや検査のデータ等を現代の心の課題に関する研究に使用する場合がございます。ただし、研究成果について学会等で報告を行う場合にも、プライバシーには十分な配慮を行っており、個人が特定できる形でデータが公開されることは一切ございませんのでご安心ください。ご関心のある方は、メールにてご連絡ください。
お問い合わせ
宛先:子どもの発達障害へのプレイセラピープロジェクト
play.kokoronomirai*gmail.com(*を@に変更してお送りください)
研究背景
現在、発達障害は、脳の中枢神経系に起因する器質的・生得的な認知発達の障害と考えられており、その支援については訓練・療育的対応や、薬物療法からのアプローチが主流になりつつあります。
しかし一方で、これまで京都大学が行ってきた事例検討の蓄積の中には、発達障害への心理療法・プレイセラピーが子どもの心の変化・変容に寄与するという報告を多くみつけることができます。そこで本研究プロジェクトでは、発達障害への心理療法の有効性を、実証的な方法で検討することを目的として2008年から継続的に研究を行ってきました。これまでの研究成果では6ヶ月間のプレイセラピーで発達指数の伸びをはじめとする様々な変化がみられること、ご家族のサポートにも意義があることなどが明らかになってきました。
プレイセラピーによるアプローチでは、発達を促進させることに目標をしぼるわけではなく、子どもの自発的で自由な遊びを中心に、セラピストとの関わりを通じて、内面の形成や自己の確立といった、子どもの心理的な成長や変化を目指します。自由な遊びの空間の中で、こころを解放する時間をもつことが、結果的に発達を促進していくことは興味深く、子どものこころの可能性について今後とも探求を続けて参ります。
6ヶ月の具体的な流れ
6ヶ月間
発達検査
(1回目)
・お子さんに発達検査を行います
・検査結果を保護者の方にお伝えし、今後の方針を話し合います
プレイセラピー(週1回)
保護者面接(月1回)
・お子さんとのプレイセラピーを行います
・保護者の方に月1回程度面接を行います
発達検査
(2回目)
・お子さんに発達検査を行います
・変化したことやこれからの課題等をお伝えし、今後の方針を話し合います