メンバー

鈴木 優佳

Yuka Suzuki

特定助教

専門分野:臨床心理学

人は普段から、悩んだり困ったりしたときに誰かに話を聴いてもらうことがあると思います。このような普通の対話と心理療法とでは何がどう違うのか、これが私の興味関心の原点にあります。また近年では、現代の心理療法におけるセラピストの役割にも着目しています。 心の問題が多様化し、不安が渦巻く現代において、ますます臨床心理学的アプローチのニーズが高まりを見せている今こそ、心理臨床の実践で何が生じているかを実証的に示し、その根幹にある専門性とはどのようなものかを改めて問い直す必要が出てきていると思います。これらの問いを明らかにすべく、実証的かつ実践的なアプローチから研究を進めています。

E-Mail: suzuki.yuka.4n*kyoto-u.ac.jp
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略歴

2013年
京都大学 教育学部教育科学科 卒業
2015年
京都大学大学院 教育学研究科臨床教育学専攻 修士課程 修了
2018年
京都大学大学院 教育学研究科臨床教育学専攻 博士後期課程 修了
2018年4月
京都大学大学院教育学研究科臨床心理学講座 特定助教
2020年4月
京都大学こころの未来研究センター 特定助教
2022年4月
京都大学人と社会の未来研究院 特定助教

著書・論文

著書
杉原保史・宮田智基・畑中千紘・樋口隆弘・鈴木優佳(編)(2022). SNSカウンセリング・トレーニングブック. 誠信書房.

鈴木優佳 (2019). 聴き手のこころの動きから見る心理臨床の専門性――内的体験過程からのアプローチ. 創元社.
論文(査読付き)
Yuka Suzuki, Chihiro Hatanaka, Toshio Kawai (2024). A meta-perspective analysis of “animal images” in the psychitherapeutic process of Japanese children. Psychologia

Hatanaka Chihiro, Kawai Toshio, Tanaka Yasuhiro, Konakawa Hisae, Suzuki Yuka & Makian Nico. (2023). Paradoxical nature of narrative in analytical psychotherapy. The European Journal of Social Science Research, 36(1), 45-58.

Masataka Nakayama, Chihiro Hatanaka, Yuka Suzuki, and Yasushi Sugihara (2023). Generational differences in the image of text-based online counseling: text analysis with deep learning technology. Psychologia, 65(1), 100-129.

Kawai Toshio, Suzuki Yuka, Hatanaka Chihiro, Konakawa Hisae, Tanaka Yasuhiro & Uchida Aya. (2020). Gender differences in psychological symptoms and psychotherapeutic processes in Japanese children. International journal of environmental research and public health, 17(23), 9113. 

鈴木優佳 (2018). 悩みの聴き手の内的体験プロセスの検討―専門家と非専門家の比較から―. 箱庭療法学研究, 30 (3), 15-26.

鈴木優佳 (2018). 心理臨床の専門性をめぐる概観と特殊性. ―実践の内側からみる専門性に着目して―. 京都大学大学院教育学研究科紀要, 64, 165-177.

鈴木優佳 (2017). ロールプレイを用いた専門家と非専門家の悩みの聴き方の違いに関する検討. 心理臨床学研究,35 (1),15-26.

鈴木優佳 (2017). 事例研究のメタ的分析の試み―複数セラピストの視点の共通性と心理療法プロセスのよみ方に着目して―. 京都大学大学院教育学研究科紀要 63,27-39.

田附紘平・松波美里・木村大樹・鈴木優佳・橋本真友里・柴田彩花・松井祥可・桑原知子 (2019).LINE の既読をめぐる葛藤場面における青年の心理の特徴――年齢と性別の観点から.心理臨床学研究, 37 (1) ,16-28.

田附紘平・松波美里・鈴木優佳 (2017). 発達の偏りとプレイセラピーにおける変容―発達障害と「診断」された 3 事例から―. 箱庭療法学研究,29 (3),15-26.

時岡良太・神代末人・佐藤映・児玉夏枝・田附紘平・竹中悠香・松波美里・岩井有香・木村大樹・鈴木優佳・橋本真友里・岩城晶子・桑原知子 (2017). 高校生の LINE でのやりとりに対する認知に現代青年の友人関係特徴が及ぼす影響. パーソナリティ研究,26(1), 76-88.

皆本麻実・畑中千紘・梅村高太郎・田附紘平・松波美里・岡部由茉・粉川尚枝・鈴木優佳・河合俊雄・田中康裕 (2016). 診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特徴. 箱庭療法学研究,29 (2),43-54.