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中山 真孝 准教授(萌芽研究部門)が着任しました(2024年12月1日)

2024.12.13

2024年12月1日より京都大学 人と社会の未来研究院萌芽研究部門の准教授として着任いたしました中山真孝と申します。着任にあたりご挨拶させていただきます。

私はこれまで、心理学を中心としながら、学際的な研究・アプローチを行ってきました。特に、人間の言語と記憶について認知心理学と人工ニューラルネットワークモデリングによるアプローチ、Awe感情についての文化心理学的アプローチ、日本の組織への文化心理学的アプローチ、SNSカウンセリングに対する自然言語処理技術によるアプローチ、日常の感情に対する自然言語処理技術によるアプローチなどを行ってきました。また、企業の方々との共同研究や企業の方々への調査も併せて行って参りました。

それぞれがある程度独立した研究でありながらゆるくつながって、人と社会が持つ創発性について興味を持って研究を行っています。具体的には、(1)神経細胞の相互作用から、個々の神経細胞の振る舞いよりはるかに複雑な言語や記憶といったこころの働きがどのように生まれるのか?(2)カウンセリングなどの人と人との相互作用から、個々のこころには還元できないような「場」がどのように形成されて個々のこころにどのように作用するのか?(3)個別の人々や場を超えて、習慣や規範、制度、価値観といった文化の体系がいかに生まれまた人々のこころに働きかけるのか?といった問いに興味を持って様々な角度から研究を行っています。

萌芽研究部門では、このような学際的なアプローチを用いた研究を引き続き行いながら、アカデミアの中にとどまらず、産学連携・社会連携を通じて今日の社会で生じている事象、未来に生じうる事象について洞察を深めて参ります。この研究と社会との往還を通じて人と社会が持つ創発性についてのより深い理解を目指して参ります。

中山真孝

 

個人ページ:https://ifohs.kyoto-u.ac.jp/archives/member/masataka-nakayama