お知らせ
人と社会の未来研究院特別講義「叡智とは何か」(講師:中沢新一)が開催されました(2024年10月30日)
2024.11.05
2024年10月30日に、中沢新一特任教授を講師に招いて、人と社会の未来研究院特別講義「叡智とは何か」が開催されました。
近代以降、様々な科学の発展と共に人間の活動領域は拡張し、その知識も増大したと考えられます。また、20世紀後半にコンピュータが開発されると、情報技術が劇的に進展します。21世紀に入ると、言葉を自動生成できるAIが登場します。
しかし、これら科学や技術、知識が拡張したことで、人類の持つ智慧が拡張したかというと、疑わしいでしょう。むしろ、前近代の人類が持っていたある種の「叡智」は、失われて久しいとも考えられます。
以上の問題意識を出発点に、中沢特任教授は、人類学、哲学、仏教学諸分野の成果を相互に参照しながら、かつて人間が有していた叡智の実態を解明すると共に、複雑な現代社会に叡智を取り戻す方法について講義を行いました。
特別講義には、約30名の京都大学大学院生と研究者が参加し、講義後には、中沢特任教授とも活発な議論が行われました。
京都大学人と社会の未来研究院 特別講義「叡智とは何か」
日時 2024年10月30日(水)15時~16時30分
会場 京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
講師 中沢新一(京都大学人と社会の未来研究院 特任教授)
司会 亀山隆彦(京都大学人と社会の未来研究院 特定准教授)
主催 京都大学人と社会の未来研究院