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2020年10月23日に「データからみる地域研究」と題して国立大学附置研究所・センター会議 第3部会(人文・社会科学系)シンポジウムを開催しました。

2020.10.29

2020年10月23日に「データからみる地域研究」と題して国立大学附置研究所・センター会議 第3部会(人文・社会科学系)シンポジウムを開催しました。

当日は、河合俊雄京都大学こころの未来研究センター長が司会を務め、時任宣博 京都大学理事・副学長(研究、評価、産官学連携担当)より開会のご挨拶を頂戴しました。

 

地域研究をテーマに「ビッグデータ」や「AI」を用いたデータサイエンスがどのように用いられるか、3人の登壇者がそれぞれの視点からの研究を報告しました。

 

報告①として吉村有司・東京大学先端科学技術研究センター特任准教授が「建築・都市におけるAIとビックデータの可能性」と題して報告を行いました。ディープラーニング技術を用いた街中の緑地の機械的推定、そしてそれに基づく日陰を通るルートを提案するアプリへの応用などが紹介され、建築・都市計画にいかにデータサイエンスが貢献しうるか議論されました

吉村有司 (東京大学先端科学技術研究センター・特任准教授)

 

報告②として内田由紀子京都大学こころの未来研究センター教授が「地域コミュニティの社会関係資本と社会規範に関する調査研究」と題して報告を行いました。
最大7千人規模の人、400以上の地域の集落に対して質問紙調査を実施し、社会規範を伝達する集合活動の機能を明らかにした研究などが紹介され、地域文化の形成・伝達やそこでの幸福のあり方を明らかにすることにデータサイエンスがいかに貢献しうるか議論されました。

内田由紀子(京都大学こころの未来研究センター・教授)

 

報告③として岡本正明・京都大学東南アジア地域研究研究所教授が「インドネシアの大統領選挙、ローカル・ガバナンスに関するツイッター分析」と題して報告を行いました。インドネシアの2019年の大統領選において、各陣営がツイッターのビッグデータをいかに活用したかのフィールドワーク調査が、実際のビッグデータの分析と合わせて紹介され、ビッグデータの活用によって人々が操作されうることやその先の社会のあり方について議論されました。

岡本正明(京都大学東南アジア地域研究研究所・教授)

 

ディスカッサントとして広井良典京都大学こころの未来研究センター教授が各報告に対してコメントを行い、発展的問題提起を行いました。

広井良典(京都大学こころの未来研究センター・教授)

 

いずれの報告もデータサイエンスがいかに地域研究・人文社会科学に貢献しうるか、また地域研究・人文社会科学がビッグデータやデータサイエンスとどう付き合うべきか異なる視点から具体的な示唆を提示するものでした。オンライン参加者のアンケート結果からも高い満足度が伺えました


本シンポジウムの動画は後日YouTubeにアップロードし、こころの未来研究センターのHP等でお知らせする予定です。

 

[DATA]

▽日時:2020年10月23日(金)13時00分~15時00分
▽開催方法:オンライン開催(Zoom)
▽参加者数:143名
▽プログラム
13:00-13:05 開会挨拶 
       時任宣博(京都大学理事・副学長〈研究、評価、産官学連携担当〉)
13:05-13:35 報告①「建築・都市におけるAIとビックデータの可能性」
       吉村有司(東京大学先端科学技術研究センター・特任准教授)
13:35-14:05 報告②「地域コミュニティの社会関係資本と社会規範に関する調査研究

       内田由紀子(京都大学こころの未来研究センター・教授) 
14:05-14:35 報告③「インドネシアの大統領選挙、ローカル・ガバナンスに関するツイッター分析」
                岡本正明(京都大学東南アジア地域研究研究所・教授)
14:35-14:55 ディスカッサント 
       広井良典(京都大学こころの未来研究センター・教授)
14:55-15:00 閉会挨拶
                       河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター・教授)
司会 河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター・教授)