お知らせ
「支える人の学びの場:こころ塾2019」を開催しました
2019.10.23
こころ塾は、2013年にスタートしたこころの未来研究センターの教育事業です。「支える人たちが元気になる学びの場を作りたい」という発想のもとで、医療、福祉、教育等の現場で働く専門職の方たちを対象に開講してきました。第1回(2013年)から第6回(2018年)まで、毎年3~6日間で実施してきたこころ塾は、企画者である吉川左紀子特定教授が定年を迎える今年度をもってひとつの区切りとなります。 最終回となる「こころ塾2019」は、「脳科学、作業療法、臨床心理学から発達障がいを理解する」をテーマに開催しました。 冒頭、吉川教授がこころ塾の趣旨を説明してこれまでの歩みを振り返り、続いて乾敏郎先生(追手門学院大学心理学部教授、京都大学名誉教授)による「発達障がいの新しい捉え方」の講義、加藤寿宏先生(医学研究科准教授)による「“さよなら”から幼児期・学齢期の支援(作業療法)を考える」の講義、畑中千紘先生(こころの未来研究センター特定講師)による「発達障がいと非定型化の時代」の講義が行われ、それぞれの講義の後、受講生との間で活発な質疑が行われました。
講義に続くディスカッションでは、発達障がいを理解するうえで、基礎科学の知見と臨床実践(作業療法、プレイセラピー)をつなぐ試みのもつ意義や重要性をめぐって、さまざまな視点から議論を深めました。最後に、長年こころ塾の主任講師を務めた乾先生、ご自身も講師を務めるとともに毎年実践報告の登壇者を紹介してくださった加藤寿宏先生に吉川教授から花束が贈呈され、こころ塾を締め括りました。