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学術広報誌「こころの未来」第25号が刊行されました

2021.10.20

学術広報誌「こころの未来」第25号が刊行されました。今号の特集は「開かれる和のこころ」です。

PDFをダウンロードのうえ閲覧可能です。下記リンク先にアクセスしてご覧ください。

ごあいさつ
和のこころの特徴は、花にしろ、おもてなしにしろ、相手あってのもので、相手が中心になっている。だから和のこころは常に開かれたものである。本号特集「開かれる和のこころ」の対談での笹岡隆甫氏の「花は師匠です」や、前田昌弘氏の論考での「環境もまた人間と同様に主体である」ということばは、人間主体からはじまるのでないこころを捉えている。しかも西洋的実体でなくて、移ろいやすく、死や消滅を含んでいるというのも和のこころの特徴で美しい。それが西洋の主体としてのこころに開かれていくのを研究するのは1つの課題であろう。また心理療法に携わっていると、こころの古層がなぜか強く残っているのが日本の特徴であると気づかされる。巻頭言で東儀秀樹氏が大陸の雅楽が唯一日本だけで残っているというのには臨床家としてうなずける。その意味で、先史時代のこころが日本にどのように伝播したのかという入來篤史氏のプロジェクトにも期待したい。
2021年 10月  京都大学こころの未来研究センター長 河合俊雄
学術広報誌「こころの未来」第25号
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/kokoronomirai_no25/