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中山真孝特定助教・野崎優樹研究員(当時)・Taylor, Pamela(リサーチアシスタント:当時)・内田由紀子教授らの共著論文 “Individual and cultural differences in predispositions to feel positive and negative aspects of awe” が、『Journal of Cross-Cultural Psychology』電子版に掲載されました。

2020.11.04

中山真孝特定助教・野崎優樹研究員(当時)・Taylor, Pamela(リサーチアシスタント:当時)・内田由紀子教授らの共著論文 Individual and cultural differences in predispositions to feel positive and negative aspects of awe が、『Journal of Cross-Cultural Psychology』電子版に掲載されました。

 

満天の星空を見上げて自然の美しさ雄大さを感じたり、地震や台風などの自然の脅威を目の当たりにして畏れおののき、人生観や世界観が変わる。このような体験で経験される感情はAwe(日本語で畏怖・畏敬など)として研究がされています。しかし、それら研究は欧米での研究が中心であり、Awe感情が文化からどのように影響を受けるかはほとんど分かっていませんでした。

そこで、中山特定助教・内田教授らとUniversity of California Berkeley Professor Keltner, Dacherによるチームは、Awe感情の意味合いがポジティブかネガティブかという観点からAwe感情の文化差の検討をAwe感情の感じやすさの個人差という観点から行いました。その結果、北米では日本と比べてポジティブなAweを感じやすい一方で、日本ではAweはポジティブなものであると同時にネガティブなものでもあるという混合感情として感じられていることが示されました。

 

Nakayama, M., Nozaki, Y., Taylor, P. M., Keltner, D., & Uchida, Y. (2020). Individual and cultural differences in predispositions to feel positive and negative aspects of awe. Journal of Cross-Cultural Psychology. https://doi.org/10.1177/0022022120959821